【2020年】アナリティクスでdirectが増加した原因とは?

Googleアナリティクスを眺めていると、2020年8月6日頃から当サイトのアクセスのうち、ノーリファラーのものの割合が急増していることがわかりました。この原因を調査すると、iPhonユーザーからのアクセスにおいて、ダイレクトアクセス(参照元がdirect/none)の割合が急増している事がわかりました。他サイトやTwitterでこれに関する情報は記事作成時点では見つかりませんでした。そこで、この記事では、この現象を確認した経緯や、原因についてを紹介していきます。

確認の経緯

当サイトのアナリティクスにおいて、8月6日頃にdirect/noneが増加していることが確認されました。

参照元が(direct)/(none)であるアクセスについての情報を確認すると、増加しているもののうちほとんどがiOSでSafariを使用しているもので、Safariのバージョンが604.1であるとわかりました。しかし、Safariのバージョンについて調べても、604.1が何を指しているのかはわかりませんでした。

原因

原因について日本語で書いているサイトやツイートは記事作成時点では見つかりませんでした。そこで、当サイトのアクセスログの生データを眺めていると、1つの仮説が浮かび上がりました。

それは、iOSのGoogle検索アプリからはリファラーが送信されないように仕様変更されたというものです。

なお、ここからの文章はUser-agentに"GSA"という文字列が含まれているものはiOSのGoogleアプリの検索からアクセスしたものであるという前提のもと進めていきます。このことは他サイトにおいて検証されているものが存在しなかったため、あくまで仮説であることをご了承ください。

2020年7月のアクセスログには、User-agentに"GSA"という文字列が含まれているものにはリファラーが存在しました。しかし、2020年8月6日以降のアクセスログには、リファラーが存在しませんでした。

また、iOSのGoogleアプリは2020年8月3日に更新がありました。

このことから、iOSのGoogleアプリからリファラーが送信されないように変更されたため、Googleアナリティクスにおいてdirectの割合が増加したと推測できます。

まとめ

2020年8月の参照元におけるdirectの割合の増加は、iOSのGoogleアプリの仕様変更によるものである可能性が高いです。この現象について、別サイトでも確認できた方や、他の要因が考えられる場合は、是非コメント欄にて情報提供をお願いいたします。

2021年2月27日インターネットアナリティクス

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