WordPress5.6に更新した際に起こった不具合とその対処法
WordPress5.6は、2020年12月8日にリリースされたWordpressのバージョンです。このバージョンでは、ブロックエディタに関する新機能など、様々な更新が行われました。しかしながら、Wordpressを更新すると、一部の機能でバグが生じることが報告されています。そこで、この記事では、Wordpress5.6にアップデートした際にどのような不具合が起こるかや、その対処法について紹介します。
不具合の一覧
編集画面の左側にスペースが空く(Cocoonユーザー以外)
投稿を編集する画面に移動すると、記事を書き込む領域の左側に、謎の広いスペースが空いてしまいます。実際に、右端に記事の内容は表示されるため、編集ができないわけではありませんが、ウィンドウが狭い状態だと編集がしにくくなってしまいます。
編集画面が左寄りになる(Cocoonユーザーのみ)
Cocoonテーマを使用している場合は、編集画面が左寄りになることが確認されています。(当サイトはLuxeritasを使用しているため、他のユーザーの報告によるものです。)
クイックドラフトの内容を保存するとページが移動する
WordPressのダッシュボードにクイックドラフトを設置している方も多いと思いますが、そこにタイトルなどを打ち込んで[下書き保存]をクリックすると、謎の空白の画面に移動してしまいます。下書きは正しく保存されるのですが、いちいち戻るボタンを押す手間がかかってしまいます。
[クイック編集]ボタンを押すと記事が非表示になる
投稿一覧の画面で[クイック編集]ボタンを押すと、編集しようとした記事が非表示になります。もちろん、クイック編集の画面も出ないので、編集を行うことはできません。
一部機能が使えなくなる
筆者の環境では確認できていませんが、パーマリンク・公開状態・公開予約の変更ができない不具合が確認されています。
対処法
これらの不具合があると、WordPressを更新するのは控えたほうがいいと思うかもしれませんし、更新した方は、バックアップから前の状態を復元しようと思うかもしれません。しかしながら、この不具合には明確な対処法があります。
それは、スーパーリロード(キャッシュをクリアしてページを更新する)ことです。具体的な方法は、以下のページの「スーパーリロードの方法」を参考にして下さい。
Webブラウザのキャッシュ削除とスーパーリロード方法一覧 | uzurea.net
これにより、上記の不具合のうち多くは解決しますが、「編集画面が左寄りになる(Cocoonユーザーのみ)」不具合など、一部の環境では解決できないようです。そのため、テーマの更新を待つ必要があります。
また、有料テーマに生じる不具合については、当サイトの管理人が試す事ができないので、この方法で解決できるかどうかはわかりません。
原因
この不具合は、WordPress5.6でJQueryに関する更新が行われたため、一部のブラウザ(Chromeなど)でキャッシュに残っている古いJQueryを読み込んでしまったときに発生するものであると思います。
実際にこれらのエラーを見かけた際に、開発者ツールを用いてコンソールを表示すると、JavaScriptの実行時にエラーが出ていたため、このように推測しました。
まとめ
WordPress5.6で生じる不具合は、ブラウザのキャッシュによるものであると予測できます。そのため、更新をしてしまった場合でも、バックアップから復元をするなどの操作をすることなくこの不具合を解決することができます。
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