Twitterデータ(ツイート履歴)がダウンロードできない原因とは?
Twitterデータのダウンロード機能は、自分のツイートや画像をすべて一括でダウンロードできる機能として重宝されてきました。しかし、2020年7月頃からTwitterデータ(全ツイート履歴)がダウンロードできない現象が発生しています。この記事では、その理由や、代わりのサービスなどについて解説していきます。
検証
アプリやブラウザなどでTwitterを開き、[設定とプライバシー]→[アカウント]→[Twitterデータ]の順にクリックしていくと、本来であればデータのアーカイブをダウンロードすることができます。しかし、2020年7月からは「[データをダウンロード] 機能は現在利用できません。後日やりなおしてください。」と表示され、ダウンロードができないようになっていました。
記事執筆時点(2020年8月23日)では、まだダウンロードができない状態になっていましたが、2020年9月2日にダウンロードができるようになりました。なお、リクエストをしてからダウンロードができるまでには半日~1日程度かかる模様です。
原因
Twitterデータがダウンロードできなかったのは、2020年7月に発生したTwitterの大量アカウント乗っ取り事件が原因です。
Twitter JAPANの公式ブログには、この事件に関する記事があります。その中で、攻撃者が乗っ取りによってアカウントにログインした後、Twitterデータをダウンロードしたということが記載されています。
攻撃者は、これらのツールへのアクセス権限を有する社員の認証情報を使用して、130のTwitterアカウントを標的としました。最終的に、そのうち45のアカウントからツイートを送信したほか、36のアカウントではダイレクトメッセージ(DM)の受信箱にアクセスし、7つのアカウントでは「Twitterデータ」をダウンロードしたことが判明しています。
セキュリティ事案に関する最新情報 – https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/company/2020/Security_Incident.html
また、その影響により、Twitterデータのダウンロード機能が制限されている旨も記載されています。
本事案の発生後、Twitterは調査を完了するまで、内部ツールやシステムへのアクセスを大幅に制限してアカウントのセキュリティ確保に努めています。その結果、一部の機能(「Twitterデータ」のダウンロード機能へのアクセス)やプロセスに影響が生じており、アカウントサポートに対するリクエストや違反の報告、開発者プラットフォームのアプリケーションへの対応が遅くなることが見込まれます。
セキュリティ事案に関する最新情報 – https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/company/2020/Security_Incident.html
つまり、第三者がTwitterデータをダウンロードできるような状況が発生してしまったため、その機能を一時制限していたという訳です。
代わりのサービスは?
Twitterデータの代わりのサービスとして、Frikaetterがあります。このサービスでは、過去のツイートを新しいものから最大3200件見ることができます。
Frikaetter | 過去のつぶやきを振り返る「フリカエッター」 | ツイート古い順表示
しかしながら、最新の3200件より古いツイートを閲覧することはできません。
まとめ
Twitterデータがダウンロードできない原因は、乗っ取り事件によりセキュリティに問題が生じたためです。アカウントの情報を守るためには仕方ない措置であるので、復旧までには時間がかかりそうです。気長に待ちましょう。
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